楽しいだけではできないが、楽しくなければできない「ものづくり」

世間的には主婦でありつつ

フリーでの仕事もぼちぼちいただいている。

これはありがたいことだ。

でも、すべての仕事を引き受けるわけではなく

金銭の大小による、わけではない。

私は作りたい、そして稼ぎたいのだ。
もっと良いものを作り続けるために。
作ることは目的であり、ツールでもある。
だから、作るの好きなんだからいいでしょ、とか人がいないからやって、みたいな依頼はやはり嫌だ。
担い手が少ない田舎ではこれに限らずあるある話。
会社勤めをしていたら選ぶ仕事などないことは知っている。
でもそれは失敗したときの後ろ盾があったから。
今私は会社という組織に守られた身分ではない。

大量オーダーがあったが報酬があまりに少ないので丁重にお断りした。
なにより「暇なときに」作り貯めておいてほしいということだったから。
そこに材料費はもちろん、なにより試作にかかる時間や労力という見えないものへ慮る気持ちが全くなかった。
別に報酬が少なくてもよかった。
あなたの作ったものだから、とかお願いしたいと言ってくれたり喜んでくれたらすごく嬉しい。
ぜひやりたいと引き受けたはずだ。
でも人間なので言葉の使い方ひとつで感情も動くということ。

お金が全てではないし、何か楽しいことができればそれもいい。
喜んでくれるならやりたい。
どうせ責任を取るのは自分なのだから
「好き」「楽しい」という感情で気持ち良くやりたい。
そういうのもあえて「メリット」と呼ぶならば
これからはメリットが生じない限りは易々と引き受けたくはない、と思った。